メールの画面を見つめている。相談員の言葉が脳裏に残ってる。「申し訳ありませんが、現在のところ37歳の経理経験のみの方向けの案件は…………」その後の言葉は耳に入らなかった。

15年、同じ会社で同じ仕事

俺が東洋大学経営学部を出て、中小部品メーカーに配属されたのは22歳のときだ。経理課。給与計算、決算報告書、法人税申告……退屈な仕事だ。でも安定してた。給料もそこそこ。何より、面倒を避けられた。

15年経った。今、37歳だ。その15年で、俺は何を得たのか。日商簿記2級の資格。毎年の昇給は1000円程度。2度の昇進試験の不合格。30歳のときの自律神経失調症による3ヶ月の休職。

営業は出世してた。営業の奴ら、毎年新しい得意先を取ってきて、給料も上がって。でも俺は、経理だ。経理は評価されない。売上につながらないから。費用を削るだけの、後ろ向きな部署。

それでも……給料は増えなくても、立場は安定してた。会社が潰れなければ、仕事は続く。15年、同じ会社で、同じ椅子に座って、同じ書類に判子を押してた。

転職で年収360万の壁を超える夢

あるとき思った。違う会社なら、評価されるんじゃないか。15年の経理経験って、貴重な資産じゃないか。上場企業の経理なら、給料も上がるんじゃないか。

358万の給料が、400万になったら。月々7000円増える。年間8万4000円。貯金も増やせるし、生活も楽になる。彼女だって……

そういう妄想を抱いたまま、転職エージェントに登録した。3社。リクルートエージェント、doda、JACリクルートメント。どれも「登録後、2営業日以内にご連絡します」と書いてた。

1社目、リクルート。面談は電話だった。経歴書を送って、30分のカウンセリング。エージェントは若い女性で、丁寧だった。「15年の経理経験、素晴らしいですね」と言ってくれた。心が高まった。

「さっそく案件をお探しします。1週間以内にご連絡しますね」と言われて、電話を切った。

1週間で来たメール、3つの案件

1週間後。メールが来た。件名は「田島様向けのオススメ案件3件です」。3つの企業の紹介。最初に見たのは、給与欄だ。

1番目。大手物流企業の経理課。年収360万。あ、今と同じ。むしろ、今より低いかもしれない。

2番目。製造業の財務部。年収340万。下がってる。

3番目。医療機器メーカー。年収370万。ちょっと上がってる。でも……東京じゃなくて、群馬の前橋。移住が必要。

メールには「現在の市場では、経理経験のみの場合、この水準が一般的です」と書いてあった。一般的。平均。つまり、お前は平均的だから、これ以上を望むな、ということだ。

そのとき、初めて気づいた。15年、同じ会社で、同じ仕事をしてるってことは、何も進化していないってことなんだ。

2社目、3社目の判定

dodaのエージェントは、男だった。年配の営業みたいな雰囲気。「経理は見てるんですけど…………」と言いながら、案件を検索している音が聞こえた。パソコンのキー音。

「申し訳ありません。37歳で、経理経験のみ、というのは……」と言ったあと、黙った。長い沈黙。その沈黙が、全てを物語ってた。

「大体、30代後半からは、マネジメント経験が求められるんですよ。経理課内でリーダーをされていたとか、部下を持たれていたとか」

「いえ、そうではなく…………」

「そうですか。では、現在のところは難しいですね。40代のときに、また…………」

40代。さらに3年後だ。その時には、彼は何を言うのか。

JACリクルートメントの最終判定

3社目。JACリクルートメント。ここが最後の砦だ。ハイレベルな転職支援企業、という謳い文句だった。だから期待した。

メール面談の予約をして、指定の時間に電話した。待たされた。5分、10分。やっと出た。相談員は、ハキハキした女性だった。

「経理経験15年……で、給与は?」と聞かれて「358万です」と答えた。

電話越しに、吸う息の音。

「そうですか。まず、経理だけということが……」と言ったあと、その相談員は丁寧に説明してくれた。

ハイレベルなポジションを求めている企業は、単純な経理スキルではなく、財務会計全般、あるいはマネジメント、あるいは英語スキル、あるいは上場企業での経験を見ている、と。37歳で年収358万というのは、小規模企業での経験だから、スケールの大きな企業への転職は難しい、と。

「申し訳ありませんが、現在のところ37歳の経理経験のみの方向けの案件は、ありません。」

この一言が全てだった。

15年で、居場所を失った

電話を切ったあと、俺は考えていた。

俺は15年間、何をしていたんだ。毎日、朝8時半に出社して、5時半に退社して。毎月、給料をもらって。それで、何も得なかった。

得たものは、経理の知識だけ。それも、この一つの会社でしか使えない、パラダイムの狭い知識。日商簿記2級。これらは、転職市場では「ありふれた」だ。ほぼ無価値だ。

大学を出たときは、30年で3000万の給料をもらうシナリオを描いてた。人生100年時代だから、65歳まで働いて、年金ももらえるし……でも、37歳の時点で、その道は閉ざされていた。

なぜなら、おれは何もしなかったから。営業にはならなかった。起業しなかった。スキルを磨かなかった。ただ、椅子に座って、毎日、書類に判子を押してた。

15年、同じ会社に居続けることが「安定」だと思ってた。でも、違った。それは「停滞」だった。市場価値をゼロにすることだった。

転職で給料を上げることは、もう無理だ

その後、rGainいや1社だけ、物流企業の案件を受けてみた。面接を受けてみた。

年収360万。いまと同じ。面接官は50代の部長で、「経理経験が豊富ですね」と褒めてくれた。でも、給料は提示されてる額からは下げられない、と言った。相場だから、と。

結局、受けなかった。同じ給料で、新しい環境に行く意味がなかった。

そこで、気づいた。

転職で給料を上げることは、もう無理だ。

37歳、経理経験のみ、年収358万。このスペックから、転職で400万以上の給料をもらうことは、現実的じゃない。エージェントたちが、それを教えてくれた。

給料は伸びない。むしろ、今後、40代50代で、年功序列の恩恵を受ける可能性は低い。会社も終身雇用を約束しなくなってるし。

だから、転職はしなかった。現在の会社に残った。そして、別の道を探した。給料を増やす道ではなく、給料以外の収入を作る道を。

給料以外の収入源

転職エージェントの判定を受けたのは、去年の10月だ。その翌月、FXを始めた。XMに5万円をぶち込んで。

経理の仕事は相変わらず。毎月358万の給料。でも、夜間と休日は、MT4と向き合う。チャートを読んで、トレードをして。

最初の数ヶ月は、少しずつプラスが出たり、マイナスの月もあった。大きな額じゃない。でも、自分で稼いだ金だ。会社がくれたんじゃなくて。

その小さな利益が、何を変えたか。心理的には、天と地ほど違う。

転職エージェントは、「お前は平均的だから、それ以上を望むな」と言った。でも、FXは違う。チャートを読んで、判断して、自分で金を動かす。成功すれば、金が増える。失敗すれば、減る。全部、自分の判断だ。

給料は、誰かの判定で決まる。でも、トレードは、自分で全て決める。その自由感がある。

今、6ヶ月経った。月によって利益は変動するし、負ける月もある。でも、トータルで見れば、給料以外の収入源が確かに育ってきてる。給料の伸びを期待して、転職市場で門前払いされるより、自分で収入を作る方が、はるかに現実的で、精神的にも楽だ。

※ トレード結果には個人差があり、利益を保証するものではありません。損失が出る可能性もあります。

給料は増えなくても、人生は変わる

転職エージェントは、俺に選択肢を与えてくれなかった。でも、その判定が、別の選択肢を開かせた。

もしあのとき、「年収400万の案件があります」と言われてたら、おそらく転職してた。新しい会社で、また15年、経理の同じ仕事をしてたかもしれない。

でも、門前払いされたことで、違う道を歩み始めた。給料を増やす道じゃなくて、給料以外の金の流れを作る道を。

今、毎月358万の給料は相変わらず。昇進も、昇給も、ない。でも、それでいい。なぜなら、給料以外の収入源が生まれてるから。額は月によって違う。でも、「自分で稼ぐ手段がある」という事実が、心を支えてる。

転職市場では「平均的」で「市場価値がない」と判定された。でも、FXのトレーダーとしては、勝率55%のトレーダーだ。月々の利益を出してる。

給料は増えない。でも、人生は変わった。毎朝、目が覚めるのが早くなった。チャートを見たくて。自分の判断で金を動かしてることが、こんなに心を満たすなんて。

転職で給料を上げることを諦めたとき、初めて人生が動き始めた。
給料では勝てない戦場で
別の武器を手に入れろ

転職エージェントは「お前は市場価値がない」と言った。給料で勝つ道は閉ざされた。だから、給料以外の収入源を作った。XMで5万円から始めたFXが、給料以外の収入源を生み出した。

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── 田島タカシ

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