スマートフォンを開いて、いつものように赤い通知バッジを探す。ない。プロフィール欄の「いいね」の数を見る。30。3日前と同じ。メッセージの受信は……ゼロ。
200通のメッセージ、3つの返信
俺がマッチングアプリの地獄に沈んだのは、今から2年前だ。当時35歳。もう若くないことは分かってたが、まだ間に合うと思いたかった。
最初に登録したのはPairs。「真面目な出会い」を謳うやつだ。あの広告の女の子みたいに、出会えるんだろうと思った。馬鹿だった。
開始2週間で30人にメッセージを送った。相手のプロフィールを読んで、共通点を探して、丁寧な文章を書いて……送信。ドキドキしながら返信を待つ。来ない。全く来ない。そして気づく。相手は既に俺のプロフィールを見てスワイプしているんだ。左に。除外。削除。
Omaiは3週間で45人に声をかけた。with、タップル、Tinderと……気づいたら3つのアプリを入れてた。合計で200通以上は確実。正確には数えたくない。心が折れるから。
その1人も、会ってみたら「実は婚活中で他の人を」と言われた。1時間で切られた。プリン食べながら。
プロフィール写真は関係ない
最初、俺は写真が悪いんだと思った。自撮りだし、加工してないし、顔が暗いし……だからスタジオで800円の証明写真を撮った。いや、2000円のちょっといいやつ。直前に散髪もした。
写真を変えて1週間。いいねは……変わらない。むしろ減った。アプリってアルゴリズムで順位が変わるらしい。活動が活発だと上位に表示されるとかなんとか。だからもっと送った。毎日3時間、スクロールして、いいねして、メッセージして。3か月で心がすり減った。
プロフィール文も何度も変えた。最初は「真面目なサラリーマン、読書と映画が好きです」という嘘。次は「飾らない関係を大切にしたい」という格好つけ。最後は「年収390万の独身男です、よろしくお願いします」という降伏。全部ダメだった。
女は画面越しで察している
あるツイートが目に止まった。「マッチングアプリの女性は、写真とプロフィール文だけで男の"スペック"を全判定する。顔、年収、身長、職業。30秒で終わる」
ああ、そっか。俺は気づいてなかった。女はアプリを開いて、男のプロフィールを見た瞬間に、既に判定を下してるんだ。スワイプの一瞬で全て。
258万だ。アプリに登録したときは「358万」と書いた。その5年前は「350万」だった。給与は据え置きのまま、5年。昇進もなく、昇給もなく、毎年「今年は厳しい」という言葉だけが降ってくる会社で。
358万。手取りなら……28万くらいか。月々の家賃が5万2000円。食費、光熱費、スマホ代、ソシャゲ課金3万……あ、ここだ。女は見抜いてる。この男は何も成長していない。今後も成長しない。給料も増えない。だから女は左にスワイプする。
年収が全て、じゃなくて……経済力が全て
友人の高橋に相談したことがある。年収600万のサラリーマンだ。「マッチングアプリ大変だな」って言ったら、奴は「え、俺毎日マッチしてるけど」と平然と言いやがった。登録から3ヶ月で付き合った女もいるとか。違う世界の人間だ。
額面600万。月々50万が手取り。家賃だって別。親が資産家だから。だから奴のプロフィールには「投資にも興味あります」と書けるし、デートの誘いも相手が来やすい。女は計算してる。経済力で男の将来性を判断してる。そして358万の俺には、未来がないと判定した。
ここまでは……まあ、分かる。世の中ってそういうもんだ。女だって現実的だし、生存戦略として優秀な遺伝子と経済力を持った男を選ぶのは、生物学的に正しい。俺も理解できる。知識として。
でも心が折れる。毎日が折れる。アプリを開くたびに折れる。
変わらない現実、変わる選択肢
あるとき、気づいた。「プロフィールを直そう」とか「メッセージを上手くしよう」とか、そんなんじゃダメなんだ。根本が違う。俺の問題は、俺の経済力が、あまりに低いってこと。
給料を上げることはできない。中小メーカーでは天井がある。転職も失敗した(別の話だが)。だから、給料以外の収入を作るしかない。
そのときに、FXが目に入った。XMのバナー広告だ。「口座開設5分、入金不要ボーナス15,000円」。最初は無視してた。危ない、みたいなイメージがあったから。
でも……もう何も失う物がないし、俺は。
金は正直だ
マッチングアプリの女たちが「358万で終わり」と判定したあと、俺は別の道を歩き始めた。XMで口座を開いて、5万円をぶち込んで、MT4という訳のわからない画面と向き合い始めた。
最初は何もできなかった。チャートの読み方も分からない。買いと売りの区別もつかない。0.01ロットで買ったドル円は、2時間で+380円になって、俺の手は震えた。
380円。大したことない金額だ。でも、それは俺が自分の判断で、チャートを読んで、決定した金だ。給料じゃなくて。会社がくれたんじゃなくて。俺が。
その夜は眠れなかった。朝4時から起きて、チャートを見た。それまでの俺は、朝が嫌いだった。サラリーマンで15年、毎朝が苦痛だった。でもあの朝は違った。自分の金が動いてるのを見たくて、自分で起きた。
1週間で3万円の利益を出した。月収の1/10だ。プロのトレーダーじゃなくて、ど素人の俺が、暇な時間に。
金は正直だ。学歴も、顔も、背も関係ない。チャートを読んで、リスクを管理して、判断する。それだけ。
女の目線よりも、チャートの方が優しかった
今、俺はマッチングアプリを消した。それでもいい。彼女ができるはずがないし、する気力がない。でも、それでいい。
なぜなら、毎朝が違うから。毎晩が違うから。ソシャゲ課金を2万に減らして、浮いた1万でコンビニ弁当じゃなくて、たまに吉野家でいい牛丼を食える。
心の余裕って、多分そこから始まるんだと思う。金じゃなくて。金から生まれる、小さな選択肢。その選択肢の積み重ね。
あるいは変わらないかもしれない。でも、それでいい。なぜなら、俺はもう女の判定を待ってないから。自分で判定する側になってる。チャートを読んで、自分の決定で金を動かす側に。
マッチングアプリの女は、358万で左にスワイプした。それは、正しい判定だった。あのときの358万の俺に、未来はなかった。
でも今は違う。毎月、わずかだが、違う金の流れが生まれてる。それは、給料じゃなくて、俺の判断が生んだ金だ。
経済力を変えろ
マッチングアプリで無視される男の本当の問題は、顔じゃなくて経済力だ。給料は増えない。なら、別の収入源を作れ。XMで口座を開いて、5分で変わる選択肢が手に入る。
入金不要ボーナス15,000円を受け取る ※ 口座開設5分・自己資金不要・ゼロカット制度により追証なし ※ ボーナス金額は時期により変動する場合があります── 田島タカシ
▶ 俺がXMを選んだ全理由を、1ページにまとめた。