毎晩19時30分に会社から帰宅する。部品メーカーの経理課、同じ毎日。コンビニで夕食を買って、シャワー浴びて、ベッドに転がるまでの時間が俺の人生だ。そして、深夜3時まで、YouTubeが止められない。
アルゴリズムは俺を知り尽くしている
最初はゲーム実況だった。若い連中がスマホゲーで盛り上がってる動画。月に3万円課金してるコールオブデューティーの攻略とか。そういうのを見て、「あ、このステージこうやるのか」とか、そんなことを思ってた。
けど、ある時点から変わった。アルゴリズムが俺の心を読み始めたんだ。ゲーム実況から始まったおすすめが、気づいたら都市伝説チャンネルになってた。心霊動画。失踪者。怪談。そういった、暗くて、怖い、でも動きが止められないコンテンツ。
夜中の2時。都市伝説から、ひろゆき切り抜きに飛ぶ。ひろゆきがテレビでしゃべることを、ニコニコ時代の古い話を、何度も何度も繰り返してる動画を、俺は見てた。全部知ってるはずなのに、もう一本、もう一本って。
3時半になると、ASMR。女性の声で、タッピング音、囁き声。寝てください、というメッセージだと分かってるのに、それを見る行為そのものが癖になってた。睡眠導入の動画を見ながら、実際には眠くなるまであと1時間30分ある。だから別のタブで、ゲーム配信を開く。
4時。朝日が窓を薄くオレンジ色に染め始める。「あ、また寝てない」って思う。でも止められない。一本だけ、あと一本だけ。その一本が来ない。アルゴリズムは俺の喜びの閾値を完全に把握していて、常にその一ミリ上の動画を、次々と提示し続けるんだ。
沈黙への恐怖
なぜ止められないのか。その理由を、長い間、勘違いしていた。
「面白いから」だと思ってた。動画が面白いから、つい見ちゃう。娯楽だ。エンタメだ。そう思ってた。
違った。本当の理由は、沈黙が怖かったんだ。
築28年の1K。家賃5万2千円の部屋。家を出てから帰宅するまで、かならず何か音がしてる。会社では同僚の声。駅では人混みの音。駅から家までの5分も、音楽でイヤホン塞いでる。だから家に帰ったら、初めて沈黙が訪れる。
その沈黙が、耐えられなかったんだ。
壁を叩くと、となりの部屋の人が気づく。テレビは月額かかる。スマホゲーは課金を促し続ける。でも、YouTubeは無料だ。無限だ。声が途絶えない。
俺の部屋には、俺の声がない。彼女の笑い声もない。友人の会話もない。あるのは、他人の動画だけ。でも、それでいい。沈黙よりは、マシだと思ってた。
朝4時、窓の外がだんだん明るくなって、スマホの画面が逆光で見えにくくなる。その時、初めて「あ、また一晩中、見てた」って気づく。寝坊する。会社に遅刻する。経理課の仕事は定時出社なのに。
体は確実に蝕まれていた
深夜YouTubeの習慣が3年続いた。37歳になる頃には、俺の体は劇的に変わってた。
クマが消えなくなった。朝、鏡を見ると、目の下が紫色だ。睡眠が6時間以下の状態が数年続けば、そうなる。同期から「大丈夫ですか?」って聞かれるようになった。返す言葉がない。
体重も増えた。コンビニ飯+深夜のポテチ、コーラ。午後10時に「何か食いたい」って気分になって、駅のセブンで買い込む。夜中に起きてると、無意識に食べてる。168センチ78キロの体は、年々太くなってた。鏡を見たくない。
会社での能率も落ちた。朝の会議で、部長の話が頭に入らない。簿記2級取得以来、経理の知識に自信があったはずなのに、最近は計算ミスが増える。睡眠不足だから、判断力が落ちる。給与が上がらない理由が、深夜YouTubeにあるってことを、その時は気づいてなかった。
月に3万円課金してるスマホゲーのレアキャラを追う、その何百倍も、俺はYouTubeに人生を吸い取られていた。でも、それはゲーム課金ではなく、ただの「習慣」だから、目に見えない。課金額は0円。消えてるのは、睡眠と、体力と、人生だけだ。
「娯楽」から「麻酔」へ
ある時点で、気づいた。YouTubeは娯楽ではなく、麻酔だったんだ。
37歳、独身、年収358万、昇進なし。同期は課長補佐になったのに、俺は主任止まり。彼女いない歴=年齢。身体も太ってきて、鏡を見るのが嫌。だから、夜中にYouTubeを見ることで、その現実を忘れようとしていた。
10時から4時まで、6時間。その間、俺は現実を考えない。20代での失敗を思い出さない。30歳の時に休職3ヶ月した自律神経失調症のことを思い出さない。年を重ねるたびに、恋愛する機会が遠ざかっていく現実を、忘れられる。
だから止められなかった。YouTubeは俺の痛み止めだったから。
でも、麻酔は麻酔だ。痛みが消えてるわけではなく、感じてないだけ。そして、麻酔から覚めた時、現実はより一層残酷に見える。朝、会社に行く。同期の出世を見る。課長会議に呼ばれない。給与明細を見る。358万。変わってない。
YouTubeで6時間費やしたのに、何ももらえない。何も変わらない。ただ、目が腫れて、寝坊して、仕事の能率が落ちた。それだけだ。
受動性との決別
何かが変わったのは、FXを始めた時だ。
最初の月、貯金47万の中から5万を入金した。チャートを見た。GBP/JPY、EUR/USD。15分足、1時間足。決して楽しくはない。むしろ、ドキドキする。リスクがある。損する可能性もある。
でも、YouTubeと決定的に違うことに気づいた。
YouTubeは、完全に受動的だ。俺は何もしない。ただ、見ているだけ。アルゴリズムが全て決める。次の動画を提示するのは、YouTubeだ。
FXは違う。俺が買う。俺が売る。俺が損切りを決める。俺が利確を決める。全ての選択が、俺の行動で、俺の責任だ。麻酔ではなく、実在する現実だ。
その差が、すごく大きかった。
夜中の3時にチャートを見てる時と、YouTubeで都市伝説を見てる時と、精神的な疲労が全く違う。YouTubeの時は、見終わった後、虚脱感がある。何もしてない、という罪悪感。でも、FXでポジション持ってる時は、緊張感がある。自分が生きてる、という実感がある。
それって、ヤバいのかもしれない。でも、少なくとも、受動的ではない。
習慣が習慣を置き換える
今でも、YouTubeは見てる。ゲーム実況も、ひろゆき切り抜きも。でも、昔ほど長くない。
なぜなら、朝が来たくなったから。
以前は、朝になるのが嫌だった。会社に行くのが嫌。同期に会うのが嫌。つまり、朝になるまでYouTubeで時間を潰してた。4時になって、5時になって、「あ、もう寝る時間ないか」って言い張ってた。
今は、朝が来たくて、夜中に寝ちゃう。0時30分に寝たくなる。なぜなら、朝8時30分に起きて、MT4チャートを開きたいから。昨晩の値動き、朝の値動き、アメリカの経済指標の影響。そういうのを見たくて、早く朝が来てほしい。
一人暮らしの夜の沈黙も、昔ほど怖くない。チャートを見てれば、経済という巨大な物語が、刻々と動いてるのを感じられる。個人の孤独ではなく、世界の経済に繋がってる、という感覚。
YouTubeの沈黙を埋める能力には、およばないけど。でも、違う種類の充足感がある。
完全にヤバいのかもしれない。投資で負ける可能性も、ある。でも、少なくとも、その負けは俺が選んだ負けだ。YouTubeで6時間浪費した時のような、自分で選んだくせに後悔する、という矛盾がない。
お前の夜は、何で埋まってるか
読んでるお前が、今、夜中12時に、YouTubeをスクロールしてたとしたら。あるいは、スマホゲーで課金画面を見てたとしたら。
それは、本当に「楽しい」のか。それとも、「沈黙から逃げてる」のか。
その違いを、自分に聞いてみてほしい。
YouTubeを見終わった後、「よし、寝よう」って思えるなら、それは娯楽だ。でも、「あ、もう4時か…」って、時間が消えてることに気づくなら、それは麻酔だ。
麻酔は、痛みを忘れさせるけど、痛みを治さない。そして、毎晩、より強い麻酔が必要になる。
俺は、その麻酔から逃げた。YouTube6時間の習慣を、チャート確認に変えた。それが健全なのか、別の中毒なのか、俺には分からない。でも、少なくとも、朝が来るのが怖くなくなった。
お前も、できるのかもしれない。沈黙と向き合う、別の方法を。受動的な消費から、能動的な決断へ。
選ぶのは、お前だ。
入金不要ボーナス15,000円なら、自分のお金を失わずに、能動的な世界を始められる。麻酔ではなく、現実を。
入金不要ボーナス15,000円を受け取る ※ 口座開設5分・自己資金不要・ゼロカット制度により追証なし ※ ボーナス金額は時期により変動する場合があります── 田島タカシ
▶ 俺がXMを選んだ全理由を、1ページにまとめた。